アルマイトを短時間で
きれいに剥がせる強力タイプ
剥離性能に特化した強アルカリ溶液が
カラーアルマイトの色替え作業を容易にします。
Dr.アルマイトJr.でカラーアルマイトの色替えを行う際に、古いアルマイト皮膜を簡単に除去できる専用剥離剤です。Dr.アルマイトJr.には剥離剤が入っておらず、家庭用のアルカリ性洗剤でも剥離は可能です。しかしある程度まとまった数を施工する場合は、このストリッパーを使った方が作業の能率がアップします。オリジナルでアルマイト仕上げのカスタムパーツを製作するショップにはぜひお勧めします。
開発ストーリー
酸化皮膜であるアルマイトを除去するには
アルカリ性の苛性ソーダが最適です
私たちが製品化したアルマイトキット「Dr.アルマイトJr.」は、どなたでも手軽で確実なアルマイト処理ができる製品として開発したものです。原理を理解し、なおかつ見た目にも鮮やかな仕上がりを楽しめるよう10種類の染料も用意しています。
他方、12Vバッテリーで代用できる電源や、アルマイトの色替え時に必要な旧アルマイト皮膜を剥がす剥離剤はキットに含まれません。電源については多くの方が自動車用の12Vバッテリーを準備でき、剥離剤はスーパーやホームセンターで簡単に購入できる家庭用アルカリ性洗剤が利用できるというのがその理由です。
酸化皮膜によってアルミ素材を保護しているアルマイトを剥離するには、なるべく強いアルカリ性溶液に接触させることが有効です。洗面所や風呂場の排水パイプ洗浄剤としておなじみの家庭用アルカリ性洗剤は強いアルカリ性を示す水酸化ナトリウムを含むため、DIYユーザーにとって手軽な剥離剤となります。
しかし洗浄剤として機能させるため、アルマイト剥離という観点からすれば不要な、パイプの内壁に長時間貼り付けておくための増粘剤や、汚れを落とすための界面活性剤などが含まれています。
しかしながら、Dr.アルマイトJr.を利用する方の中には、完全DIYユーザーだけでなく、自社で製造したアルミ削り出しパーツにアルマイトを掛けたり、既存のカラーアルマイトパーツを色替えしてカスタムを行うなど、仕事で活用している方もいます。アルマイト皮膜剥離に特化した「ストリッパー」は、そうしたユーザーの皆さんに開発したケミカルです。
ストリッパーの主成分はずばり苛性ソーダ=水酸化ナトリウム水溶液です。水酸化ナトリウムはph値が14の強アルカリ性で、アルマイトの酸化皮膜にダイレクトに反応して短時間で剥離します。ストリッパーの原液の中にアルマイトパーツを漬けると、シュワシュワと泡が出るとともに、ほんの一瞬でアルマイトの色が消えてアルミそのものの色に戻ります。
アルマイトの皮膜はサンドペーパーやサンドブラストで物理的に取り除くことも可能ですが、表面がツヤ消し状態になります。アルミならではの光沢感を生かしてアルマイト加工を行いたいなら、化学的に剥離するストリッパーが最も確実です。なおこの際、アルミ合金の種類によっては表面にスマットと呼ばれる不要物が生じる場合がありますので、その場合は不織布などで擦って取り除いてからアルマイトを行って下さい。