汚れ落としからつや出し
撥水まで１本でOK

コーティングを知り尽くした塗装のプロが
最強のポリマーコート剤を開発しました。

クルマ好きなら誰しも愛車を美しく保ちたいはず。ワックスやコーティングは数限りなく存在しますが、カーベックの「ラスターネオ」は現在のカーケア市場を徹底リサーチした上で開発した最上、最強のポリマーコーティング剤です。ポリマーコートに求められる性能とは？　濡れたまま使える、汚れも落ちる、その上で高い撥水性能を実現する欲張りな缶スプレーは、パウダーコートの仕上にも最適です。

開発ストーリー

ガラスからポリマーへ
コーティング事業を経験した後に
オリジナルケミカルの開発に着手

特徴的な塗料や塗装環境を開発し提案するカーベックが、缶スプレータイプのポリマーコーティング剤を商品化していることに疑問を感じている方も少なくないようです。その理由を説明するには、私たちの歴史を10年以上さかのぼることが必要です。
今でこそ塗料を販売していますが、その当時カーベックでは自社でコーティング事業を行っていました。当時からこだわりは人一倍強い集団だったので、いくつものガラスコーティング剤を手に入れて、それらを上回る製品を作ってやろうと意気込んでいました。その一環として工業研究所でコーティング剤に検査を依頼した際に、思いがけない事実を知ることになったのです。
製品名でガラスコーティングと謳っていても、融点が1000℃を超えるガラスそのものでコーティングできるわけがないのは皆さんもご存じの通りで、そのほとんどはガラスの原料であるケイ素（Si）を含む樹脂として存在します。そして製品の差別化はケイ素の配合量や樹脂を溶かす溶剤、樹脂とケイ素を結びつけるバインダーの違い程度しかないこと。そのコーティングの厚さはナノレベルなので、電子顕微鏡でないと確認できないこと。ナノレベルの厚みの塗膜の表面硬度は測定できないことなど、工業的に分析することでいくつもの事実を知り、ガラスコーティングにかける私たちの意気込みを根底から覆してしまったのです。
そうした事実を知った上で、それでもガラスコーティングに参入するのか？　を慎重に検討した結果、ガラスコーティング剤自体はどれも大差ないという結論があるのなら、その前段階である究極の磨き技術で勝負することにしたのです。中性にこだわったカーシャンプーで洗車して、鉄粉除去剤と鉄粉除去粘土で塗膜に刺さった鉄粉を取り除き、組み合わせを徹底研究したバフとコンパウンドで塗膜を鏡のように磨くのです。その頃私たちが磨いたボディは「ハエが止まっても滑り落ちる」ほど美しいという自負がありました。そこまで徹底して塗膜を仕上げた上で、コーティング剤はお客様の好みで選んでいただき、それを施工して完成させるというコースでした。
しかしながら、ガラスコーティングの喜びのピークはお客様に納車する瞬間です。ガレージ保管で雨の日は乗らないぐらいのこだわりがあれば別ですが、通常の屋外保管なら雨の直後から苦労が始まります。水玉が着いたまま乾いてウォータースポットになると、そのシミが残って取れないのです。また風でボディに載った砂ぼこりをうかつに拭けば、あっという間に細かなスクラッチが入ります。
ガラスコーティングの保護のためにポリマーコーティング剤が別途用意されていますが、そのうちに「それならガラスコーティングを省略してポリマーコーティングで事足りるのではないか？」と考えるようになり、ガラスコーティングよりもポリマーコーティング剤の開発に本腰を入れることにしたのです。

何はともあれ「短時間施工」
開発を進めて初めてわかった
ポリマーコーティングへの要求

これが現在のラスターネオが誕生するまでのエピソードです。ところがポリマーコーティング剤の研究を進めると、再び私たちの認識を覆す大きな驚きに直面することになりました。
ガラスコーティングに影響を与えず、ポリマーが犠牲膜となりつつ保護つや出し性能を発揮するには……と、さまざまな条件を設定してケミカルメーカーと共同でテスト品を開発し、ポリマーコートの施工店に性能評価を依頼したところ「このポリマーは何分で施工できるの？」という質問が返ってきました。ポリマーの種類やツヤへのこだわりは尋常ではなかった私たちは、想定外の質問に動揺しました。
そこでよくよくヒアリングしてみれば、施工現場がポリマーコーティング剤に求めている条件とは、①シャンプー洗車後の水が付着した状態で使えて、②水あかが落ちて、②ドアハンドルに見られるような小キズが消えて、④即座にツヤが出て、⑤効果が３ヶ月間持続する、というものでした。その上で、できるだけ短時間で終わることが絶対条件だったのです。
ガラスコーティングのための塗装磨きにこだわりと手間を掛けてきたことを思うと、一体どういうことなんだ!?　と当初は理解できませんでした。
しかし、コーティング事業をやっている時に「結局、この美しさはこの一瞬だけなんだよなぁ」と私たちが感じていたことは、ユーザーにとっても同じだったのです。確かにガラスコーティングで究極のツヤを求める方もいますが、それよりも遙かに多くのユーザーは「超特急で80～90点に仕上がれば大満足」というのが現実だったのです。
高分子ポリマーやフッ素化合物など、どんな成分が含まれているかということより、いかにスピーディに、いくつもの工程を一気に進められるかが、ポリマーコーティング剤に求められる最大の条件だったのです。
この点だけをクローズアップすると、いかにも「早かろう悪かろう」というネガティブな印象を持たれるかもしれません。しかしスポンジにスプレーしたコーティング剤で濡れたボディを磨くだけで、水あかも鉄粉も小キズも消える上にツヤが出るなどというケミカルは、実に欲張りな上に研究しがいのある難しいテーマであり、それだけに何が何でも既存のポリマーコーティング剤を超える性能を実現しようと意気込み、メーカーと研究開発を進めました。

塗布時の力の入れ具合で機能が変化
滑らかで深いツヤは
パウダーコートの磨きにも最適です

ラスターネオをスプレーしたスポンジで軽くなでるだけで、直後から抜群の撥水性能を発揮します。この効果は２～３ヶ月持続します。1500ccクラスの乗用車ならスプレー1本で10回分施工でき、3000円のラスターネオで２年間は美しい状態を維持できるためとても経済的です。

ガソリンスタンドや用品店などの施工現場では、作業スピードの速さが重視されるポリマーコーティング剤ですが、ラスターネオならでは成分と特長についても触れておきましょう。ラスターネオに含まれる高分子ポリマーには、コンパウンドとは呼べないレベルの微細なパウダー成分が入っています。これはスポンジで塗装表面をサラッと撫でる程度では表面を削ることはありませんが、スポンジにちょっと圧力を掛けると研磨成分が働いて、小キズや爪キズを消すことができます。開発テスト時に指摘された施工時間にもこだわり、ムラにならない伸びの良さと拭き取り性の高さで、短時間で施工できるように作り込んでいます。もちろん、コーティングの醍醐味である水玉コロコロ性能にも大いに自信があります。
そしてこれらの特長を総合することで、ラスターネオはパウダーコート後の仕上げ磨きに絶大な効果を発揮します。ここで私たちカーベックの製品ともリンクするのです。パウダーコート後のフレームやホイールをラスターネオで一拭きすると、卓越した深いツヤとヌルッとした質感に仕上がります。「カーベックでパウダーコートすると、仕上がりがひと味違う」と言われることがあります。粉体塗料やCV乾燥器での焼付など、材料や作業条件は同じでもラスターネオによってもう一段クオリティがアップするのです。
実際、パウダーコートを導入していただいたショップ様に研修に伺う際は、ラスターネオを持参してパウダー塗装後のポリマーコーティング効果も体感していただきます。その結果、パウダーコートとラスターネオを併用いただく事例が急増したのと同時に、バイクやクルマ全体のコーティング業務を始められたショップもあるほど、効果を実感いただけています。
部品から車両丸ごとまで、塗装の種類や色を選ばず使用でき、短時間で汚れ落としから強力撥水効果をもたらすラスターネオは、磨きにこだわるカーベックだから製品化できたコーティング剤です。現在のペイント作業のさらなる品質向上に、あるいはポリマーコーティング業務に仕事の幅を広げるために、皆さんのビジネスに新たな価値を作り出すために活用いただける製品であると自信を持ってお勧めします。